ビジネス心理学において、紹介は相手の心をとくカギだといわれています。
紹介をテーマにしたひとつの例として、まず、3~6人の集団に10分の作業を2回行わせます。そして、3回目の作業のときに架空の人物の参加を促します。
そのときに、「その人を知っている」と発言するメンバーがいるだけで、他のメンバーも受け入れる傾向が強いといわれています。
自分の知っている人の知人だということだけで、他のメンバーの不安が低下し、新人への信頼感が高くなったという心理です。
つまり、円満な関係を築いていく第一歩として最も効果的なのは、すでにその部署にいる人に紹介してもらうことです。
そうすれば、1から人間関係を作る苦労をせずに紹介してくれた人物が築いている既存の人間関係に新しく加わることができるのです。
新しい部署の人たちも「この人物はどんな人間なんだろう?」と探りを入れながら、どう付き合っていけばいいのかを考える手間が省けます。
それに良く知っている人物からの紹介なので安心感を与えることもできます。
「周囲に安心感を与える」、「警戒心を解いてもらう」、「人間関係を1から作る手間を省く」という3点を同時に満たしてくれる力を持つ「紹介」は相手の心を開き、人間関係を築く上での最初の段階をたやすくクリアしてしまう方法として、ビジネス心理においても需要名役割を果たしています。
ここで最大のポイントとしては、誰に紹介してもらうかによって、全く変わってきてしますので注意が必要です。
ビジネス心理において「紹介」が効果的といわれています。
しかし効果的とはいっても、紹介してくれる人は誰でも良いというわけではありません。
重要なのは、誰に紹介してもらうかということ。
紹介者のレベルによって自分の評価は高くもなり、低くもなるのです。
ベストな紹介者は、その部署で人望のある人物。
昔から「あばたもえくぼ」というように、好きな人なら客観的に見ると欠点だった部分もチャームポイントにみえてくるということがあります。
その部署で高く評価され人望もある人物の関係者というだけで、自分まで好意的に評価してもらえるのです。
心理学ではこのような心の動きを「ハロー効果」といいます。
おまけに、「こいつはいいやつだ」と紹介してもらえれば効果抜群です。
「あの人が言うのなら信用できる」と、その人物の人望が、新しい部署の人たちにお墨付きを与えてくれるのです。
しかし、このハロー効果は諸刃の剣でもあります。
その部署内で評価の低い人に紹介してもなったりすると、「この人の紹介ではあまり信用できないな」という印象を与えてしまい、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と同じで、「ダメな人の関係者ならきっと仕事のできないやつだ」と、最初からマイナスの評価を与えられてしまうのです。
また、その部署のトップや役職のある上司に紹介してもらうことは一見効果的に思えるかもしれません。
けれどその上司が部下から嫌われていたら大変です。
同僚から「上司側の人間だ」と思われてしまい、何もしないうちから同僚との間に壁ができてしまう恐れもあります。
<<前へ >>次へ