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心理学の好意返報性

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誰でも、他人から誉められたり、好意を示されると嬉しくなるものです。
好意を示してくれる相手によって、嬉しさの度合いは異なりますが、不快な気分になることはまずありません。
人間には自分に好意を示す相手を好きになり、その反対に自分を嫌う相手を嫌う傾向があります。
これをビジネス心理学では、好意の返報性といいます。
人間には、「自分は偉いんだ、すごいんだ」と、自分を好意的に評価したいという思いがあります。
自己高揚欲求とは、この自己評価を高めたいという欲求のことです。
そしてそのために欠かせないのが他者から認めえられること。
他者からの好意や賞賛によって、自信が出て自己評価も高くなっていくのです。
そのため、自分に対する好意的な評価を与えてくれる相手に好意を持つのです。
反対に、自分のことを嫌ったりけなしたりして、自己評価を低下させるような相手に対しては、自己高揚欲求を満たしてくれないため、快く思わなくなります。
また、人間は自分に対する評価を維持したいという欲求を持っていて、自己評価のイメージと食い違った評価に対しては不快と感じます。
つまり、自己評価とピタリと一致する評価を与えてくれる相手を求め、またそういった相手に好意を抱くのです。
自己評価の高い人は、その高い自己評価と合致する賞賛を与えてくれる相手に好意を持ち、自己評価の低い人は、低い自己評価と合致する評価を与えてくれる相手に好意を抱くということです。
これが自己製合成仮説です。
一度本人の自己評価と合致するマイナス部分をあげることも一つのテクニックです。

自分から動くよりも、上から命令されたことをこなす方が楽だと考える部下も少なくないでしょう。
こんな人には、餌(メリット)を与えることでコントロールしやすくなります。
企画を5本提出すれば評価を上げる、1本でも企画が通ればチーフになってもらうなど、自主的に動けば評価されるという状況を作るのです。
逆に、企画を出さなければボーナスの査定に響くといったように、圧迫感を与えて行動させるという方法もあります。
けれど、そういった圧力的な中で動くのはメンタル的に辛いものがあり、効率も下がってしまいます。
同じ仕事をするのなら、マイナスの気持ちでいるよりもプラスの気持ちでいたほうが、能率もアップしていい仕事ができるものです。
ビジネス心理学には、マズローの欲求階層説という考え方があります。
人間の欲求には5つの階層があり、低次の欲求がある程度満たされなければ高次の欲求は現れないという説です。
マズローの欲求階層説によると、まず感じるのは飢えや渇きのような生理的欲求。
この欲求が満たされなければ死んでしまいます。
次に生まれるのが安全性への欲求。
外敵や災害などに脅かされずに安全に暮したいと願う気持ちです。
3番目に感じるのは、集団に所属し愛されたい欲求。
人は生活を安定させるために社会を求め、自分の居場所を確保したいと思うものです。
そして4段階目には、集団の中で尊重されたい欲求が生まれます。
その欲求がある程度満たされるようになると最終段階として、自己実現の欲求が生じます。
自分の才能を開花させ、理想とする自分に近づきたいという欲求です。
ある程度おだてることで相手をその気にさせ、自主的な行動へと駆り立てることができるのです。

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