インプラントの周囲炎は、歯周病と同じような状態になるのが特徴です。
初期段階では、ほとんどが自覚症状がなく、インプラントの周囲の歯茎が腫れたり、出血や膿がでるといったことが起こってきます。
進行してくると、インプラントの周囲の骨吸収が進むとインプラントの動揺がはじまります。 状態によっては痛みもでてきます。
また、プラーク細菌が関与したインプラントの周囲炎では、天然歯に認められる歯周炎とは異なった組織破壊像を呈していました。天然歯の歯周炎で認められる歯周ポケットの形成はインプラントの周囲炎ではあまり認められていません。一方、インプラント周囲組織における炎症性細胞浸潤の著しい部位は、フィックスチャーとアバットメントの接合部を中心として認められました。
上記でも書いたようにインプラントの周囲炎は相当悪化していたとしても、歯のようにグラグラしたりすることはありません。
急性の腫れにでもならない限りは自覚症状がないため治療を促されたとしても、問題ないからと治療を断ったりする場合もあるようです。
インプラント表面本体は骨と結合するためにヤスリのような粗目になっています。しかし、その結合がはがれ、炎症によって骨が逃げていき、粗目には最近が入り込みバイオフィルムが形成されてしまうともう除去は困難になってきます。そうでなくても、インプラントはネジ状になってますから、器具を入れてもネジ山の間にほとんど当たることはありません。
ポケットから器具を挿入しても、器具の向く方向が限定されますので、効果を期待することはほとんどできません。インプラントの周囲炎が確認されたら、まず抗生物質の注入と飲み薬が必要になってきます。バイオフィルムは破壊できませんが、歯肉や骨に入り込んだ細菌をたたくのに効果が期待できます。しかしながら、薬は何日も使用できませんので、根底に存在する感染源をたたく必要があります。それには、やはり周囲炎の治療と同様の手術が必要になってきます。
手術は麻酔をした後に、歯肉をはがし、骨やインプラント体の深い場所が見える状態にしておいて、痛んだ歯肉を除去します。そうすると、インプラント周囲で骨がすり鉢状態になくなっている状況が確認できます。この状況になれば、かなり自由に器具を操作することができるので、インプラント体を機械で除去することが可能になります。
インプラントの周囲炎は何よりも発生させないようにすることが一番望ましいので、管理を徹底するのが非常に重要になってきます。
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