ニートとともに社会問題となっているのが引きこもりです。引きこもりとはある一定の期間を超えて、社会に出ることがない状態をいいます。
健康上に何も問題がないのに仕事や学校にいかず、毎日家庭の中だけで過ごし、家族以外の人と接触することが出来ないのです。家族でさえ必要な時にしか関わらないという場合もあります。
ひどい場合には自分の部屋からほとんど出ない人もいます。また、その期間は半年ほどから10年以上の長期間にわたる人もいると言われます。
健康なのに社会に参加しないという点でニートと引きこもりは似ているため、同類のものと捉えている人もいるようですが、実際には根本的に違う問題を抱えています。
ニートは就業や就学の意欲がありません、これに対し、引きこもりは仕事や学校に行きたいが行けないのです。意欲があるのに出来ない、なんとかしたいのに出来ないという状態で、1つの精神疾患とも考えられています。このようにニートと引きこもりとを比べると、引きこもりの方が問題は深刻です。
また引きこもっているだけに実態を正確に掴むことが難しいのです。
現在、引きこもりやニートの増加が社会問題となっています。引きこもりは不登校につながり、本人の将来に大きな影響を与えます。ニートもまた自立する力を養う機会を逃してしまいます。
ニートや引きこもりの周囲にいる人は、彼らが1日も早く社会復帰できるように支援することが求められますが、その方法は容易に見つからないのが実情です。
日本でニート問題が頻繁に取り上げられていますが、ニート問題は日本だけでなく世界各国でみられる問題です。ニートの定義は国によって異なっています。
ニートという言葉を生み出したイギリスではニート問題は既に広く知られています。
しかしその背景は日本のとは全く異なり、人種や地域、階級社会などが深く関わっています。
欧米ではニートの明確な定義はありませんが、就業や就学、職業訓練をしていない若者は多く存在し、「社会参加困難者」と認識されています。人種や格差社会などの問題が背景にあると考えられています。
日本の隣の国、中国では近年世界の工場として著しい発展を遂げた国ですが、離職率が高く、失業者が多いことでも知られています。その中国でもここ10年程でニートが急増し、その数は16歳から35歳の若者で1200万人を超えています。また、経済的に自立ができず親に頼っている若者は全体の30%前後存在すると言われています。
中国のニート問題の背景にはさまざまな事情が考えられますが、その一つは1979年から始まった一人っ子政策だと言われています。
韓国もニート問題を抱える国の一つです。韓国は近年失業率が高まっており、特に青年の失業が社会問題となっています。また、兵役制度のため職業訓練が遅れることや、職業に対する理想が高く、肉体労働など敬遠することもニートになる一因だと言われています。
ある報告では韓国の15歳から29歳の若者では6人に1人がニートだとされています。