
ニートになる若者には対人恐怖症の人が多く見られます。対人恐怖症とは人前で話したり、初対面の人と会う時の緊張がひどく、日常生活に支障をきたすような症状をいいます。
現在、軽度な人を含めると10人に1人から2人が対人
恐怖症であるほどありふれた病気です。
対人恐怖症の人は「自分が人にどう思われるか」「恥をかくのではないか」と、他人の視線を気にしすぎて、不安や恐怖を異常に大きく感じてしまうのです。
一口に対人恐怖症といってもさまざまな種類があります。代表的なものには視線恐怖症、電話恐怖症、自己臭恐怖症、赤面恐怖症があります。症状も人によってさまざまで、冷や汗が出る、息苦しくなる、声が出なくなる、ひどい場合にはパニック発作が起きる人もいます。このような症状のために、会社に就職しても人と交わることが困難になります。
その悩みは深刻で、ニート問題としても難しい課題です。治療と本人の努力によって解決しなければならない問題です。
対人恐怖症は中学生頃に発症する人もいますが、多くは社会に出て人と接触する機会が増えることによって発症します。特に就職する頃は慣れない社会で急に幅広く人と接する機会が増えるため、対人恐怖症が現れやすいのです。
対人恐怖症の治療は心療内科でカウンセリングなどを中心に行われます。定期的に適切な治療を受けることによって回復が可能です。ニートを脱出するためには、まず対人恐怖症を乗り越えることが先決です。
ニートは働く意欲がない若者という否定的なイメージがあり、若い男性を思い浮かべる人も多いでしょう。テレビや新聞で取り上げられるニートは男性がほとんどです。
しかし2002年の労働力調査によると、男性のニートは48.4%、女性ニートは51.6%で女性の方が若干多いという結果になっています。また別の調査では若者無業者数は男性が女性より多いという結果になっています。
このように調査によって結果が異なり、それは「家事手伝い」をニートに含むかどうかによる違いだということです。
実際のところは女性のニートも男性と同じくらい存在しています。女性のニートがそれほど問題とされていないのは、「男は仕事、女は家庭」という昔ながらの考え方が日本にまだ残っているからという指摘もあります。
女性自身も就職する意欲がなく「家事手伝い」を自称し、ニートと自覚していないことが多いようです。しかし家事を手伝う必要がなく、ただ親に依存しているだけという若い女性ニートも少なくありません。このような女性はニートが問題になる以前から存在していたのです。
現代は男女雇用機会均等法によって、女性が男性と同じように社会に出ることは当たり前になりました。女性も社会に出て国民としての責任を果たすべきだと考える人が増えています。
女性ニートが「家事手伝い」を逃げ道にし、男性ニートだけが問題視されている現状は改善されなければいけないでしょう。
このようにニート問題では、女性ニートに目を向けることも必要です。