商品先物取引において、最もメジャーな商品であり、一番取引に使用される銘柄が、金でしょう。
金というのは、どの時代、どの国においても高価な物の象徴として捉えられており、その金の価値というのは上下動こそすれ、地に臥す事はありません。
また、景気の流れに非常に敏感な動きをするので、商品先物取引においてもなかなかてなずけるのが難しい銘柄と言われています。
金というと、やはりイメージするのはアクセサリーなどへの使用ですよね。
宝飾用としての需要は世界各国で高い一方、この部分が一番景気に左右されます。
次に、歯科用、工業用の加工に使用される需要が高いようです。
あるいは、これらの方が宝飾用より高いかもしれません。
割と有名な話ですが、金は携帯電話にも使用されています。
もちろん、その量は極めて微量なので、ほとんど金としての価値が反映されることはありません。
ただ、携帯電話だけでなく、様々な工業用品に使用されているので、その数は尋常ではなく、結果的には工業品として使用されている量はかなり多くなります。
これが何を意味するかというと、金はお金持ちの道楽によっての需要が高いというだけではなく、一般の消費が大きく関わってくるという事です。
商品先物取引における金は、様々な価格変動の要素が存在しています。
では、こういった金はどうやって供給されているのでしょう。
基本的には産金国による輸出、携帯電話に代表される工業品からのリサイクルなどです。
つまり、産金国の景気が非常に重要となってきます。
では、そんな金は具体的にどういった場合価格が大きく変動するのでしょう。
まずは上昇例を挙げていきましょう。
金の需要が高い国は、中国やインド、そしてイタリアなどです。
中国・インドは仏像や寺院において金が使われるので、一定の需要がありますが、時期的にどこで上がる、というのはあまりありません。
一方、イタリアは秋頃からクリスマスにかけて需要を伸ばします。
これは宝飾品としての需要ですね。
この時期は金の価格が上がると言われています。
そして、有名な話ですが、戦争の気配がすると金の価格が上昇します。
戦争というのは大量なお金が消費されます。
その際、安全に補完できる金に変えようという考えが最初だったのでしょうが、今は単純に「戦争が始まるから金の値段が上がる」という観念が成立し、その影響で挙げている印象です。
逆に、下がる場合というのは、景気後退による宝飾品需要の減少、政情の安定などです。
また、円高になると金の値段が下がる、と言われています。
商品先物取引の中でも特に価格変動が大きい銘柄なのは、2008年の推移を見てみれば一目瞭然ですね。